美味しさの秘密は二見浦の「自然の恵み」と「伝統の工法」にあります。

二見浦の自然がたくわえた栄養を塩の中にそのまま焼き込む。
それが余計な手を加えず自然の恵みを活かす二見浦の塩づくりの伝統です。

日本人の心と身体の基礎を作る食べ物は
米・水・塩。

日本人は昔から、神棚に米、水、塩をお供えします。また、風邪をひいたり病気になったりするとお粥を食べます。これも米と塩と水で出来る食べ物です。
昔の人々は自分たちの心や身体に必要な物を知っていて後世に文化や風習として残したのではないでしょうか。
自然の流れに法った岩戸の塩作りの工程をご紹介します。

塩作りの工程 ~ 岩戸の塩ができるまで ~

工程1

満潮を汲み上げる

海水を汲み出す場所は二見浦神前海岸(こうざきかいがん)。
神宮の御塩も二見浦の海水から作られています。
水を汲む場所は「山の水と海の水が交わるところ」そして「自然の砂浜が残っている所」です。
神前海岸は山と海が満潮により近づきます。山の恵みがたっぷり含まれた山の水と、自然の砂浜で浄化された海水が交わった満ちる潮を15トン汲み上げます。

工程2

薪を割る

使用するのは自然の木材。薪割りも大切な工程のひとつ。
使用する木材は1日200~300kg。
すべて手作業で割り、人の手で用意します。

工程3

海水を煮詰める

鉄製の登り窯に汲み上げてきた海水を入れ、15~20時間かけてじっくりと結晶化させていきます。
海水の濃度、薪の種類によって毎日条件は変わります。それを匂いや音等を頼りに工法や時間をあわせます。
使うものは海水、鉄平釜、薪のみでバーナーなどは使いません。じっくりゆっくりが基本です。

工程4

塩を焼く

にがりの主成分である塩化マグネシウムは苦味があるのが特徴です。そのまま残すととても苦く感じますが、そのにがり分を最後まで焼ききってしまいうとその苦味は旨味に変わり、味がまるくなり甘みさえ出てきます。
これはマグネシウムと熱による還元反応でアルカリの性質に変化したためです。岩戸の塩が黄色がかっているのもこのマグネシウムや鉄分の化学変化によるものです。途中まで白かった塩が仕上げの最後に黄色に変化します。
それをさらに焼きあげる事によって淡いクリーム色に変化します。

塩というものはその時代や地域によって製法、味、成分等本当に様々です。
今の時代は良いもの悪いもの何でも選ぶことが出来る時代ですが、作物は全て有り難いものであることがまず初めです。岩路の塩を食べて皆様が笑顔になっていただけるような塩作りを目指しています。

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